おすぎ
2007-01-31 17:13

タイトルの“インディアン”は、“1920年型インディアン・スカウト”というオートバイのことであります。1962年、アメリカ・ユタ州のボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で開催された、“スピード・ウィーク”というレースで、このオートバイで時速288キロの世界記録をたてたバート・マンローの姿を描いたのが「世界最速のインディアン」であります。
監督のロジャー・ドナルドソンは1971年にニュージーランドのインバカーギルのバートの小屋の前で初めて会い、テレビ用のドキュメンタリーを作りました。それ以後、このエキセントリックでユニークな男に魅せられ、いつか彼を主人公にして映画を撮ると決心します。35年かけ、それは実現します。日本人女性、深沢恵プロデューサーの存在が完成に大きな力になりました。
映画の前半はニュージーランドからボンヌヴィルまでのロードムービーの形式をとり描かれます。この過程でバートという人物がどんな人間かが判るようになっています。「バートの人生はスピードと女だった」とロジャーはいいます。バート、この時63歳。牧場の未亡人と一夜を共にするエピソードもあり、魅力溢れる男に共感してしまいます。後半は“ポンコツ”と馬鹿にされたマシンの威力を堪能してください。見終わって誰もが“いい映画を見たなぁ”と神に感謝したくなる映画です。
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