おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

プロフィール

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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おすぎトークライブのお知らせ

おすぎ

おすぎが陰ながら応援している三重県伊勢市の個人経営の映画館。
創立当初は歌舞伎や演劇を上演する劇場で、あの“藤山寛美”が初舞台を踏んだという歴史ある場所。
ぜひご来場あれ!!

【進富座開館80周年記念スペシャルトークライブ】
■出演:おすぎさん&戸田奈津子さん&野上照代さん
■日時:6月8日(金) 19:00〜20:30
■会場:伊勢市曽称2-8-27 進富座
■料金:一般4,000円(税込)
■『今宵、フィッツジェラルド劇場で』か『ブラックブック』の鑑賞券がセットです!
※映画は両作品とも上映期間中(6月9日〜21日)有効です。どちらかお好きな作品をお選びください。

【映画『恋しくて』公開記念スペシャルトークライブ】
■出演:おすぎさん&中江祐司監督
■日時:6月9日(土) 19:00〜20:30
■会場:伊勢市曽称2-8-27 進富座
■料金:一般3,500円(税込)、倶楽部会員3,000円(税込)
■『恋しくて』の鑑賞券をセット!
※映画チケットは上映期間中(6月9日〜7月5日)有効です。

※いずれも4月7日(土)より発売します。
※当日券は(状況によりますが)いずれも+500円で若干販売予定です。
※ご予約・お問い合わせは進富座まで(TEL:0596-28-2875)


「ホリデイ」

おすぎ

ホリデイ
キャメロン・ディアスケイト・ウィンスレットジュード・ロウジャック・ブラック、それにイーライ・ウォラック(大ベテラン)という豪華キャストの新しい形(ホーム・エクスチェンジという、ネットで知り合った見ず知らずの者同士がお互いの家を自由に使う、欧米では普通に利用されている休暇の形態)のラブ・ストーリーです。

ロンドンに住むケイトとロスに住むキャンデスは男関係がうまくいかず休暇をとることに、ネットでケイトがホーム・エクスチェンジの募集をしたら応じてきたのがキャメロン。それぞれの場所で新しい出会いをするふたり。キャメロンの相手がケイトの兄で子持ちのジュード、ケイトはエキセントリック風に見え心優しいジャックと出会います。さて、2組の恋の行方は…。

私としてはケイトとジャックのカップルの方が見ていてズーっと面白く思えました。まあ、場所がハリウッドということもあって、老シナリオライターのイーライなどが絡んできてドラマとしての深みもあり、イーライの口にするセリフもジーンとくるし、クレジットされていないがダスティ・ホフマンのカメオ出演もあり(どこで出てくるかお楽しみ…)、楽しめました。

それにしても、ジュードは美しい、久し振りに美男を見た気がします。



■「ホリデイ」の作品情報・劇場情報はコチラ


「ブラックブック」

おすぎ

ブラックブック
ロボコップ」「氷の微笑」のポール・バーホーベン監督が20年振りに故郷のオランダに帰って作ったのが「ブラックブック」であります。今まで“ナチス・ドイツ”を取りあげた映画の多くは“ナチス”が悪者として描かれてきました(ナチスの兵隊の中にも良い人はいたでしょうが、人道的立場から言えば非人間的な組織でした)。
ところが「ブラックブック」はオランダのレジスタンス運動に従事している人間の中の裏切り者を取りあげています。

1944年、ハーグで歌手をしていたラヘルは、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へ逃げようとして仲介人にまかせるが、何者かの裏切りによって、家族も殺され、かろうじてラヘルだけ生命をながらえることが出来た。彼女は名前をエリスと変え、情報収集のため(レジスタンスの組織への…)ドイツ将校の元へ身体を張って乗りこんでいくが…。敵であるはずの将校を愛してしまうエリス。レジスタンスの仲間が行動を起すとそこには必ずナチスが現れ、仲間は殺されてしまう。濡れ衣をきせられるエリス。はたして裏切り者は誰…。

暗くなりがちなテーマを見ごたえのあるエンターテインメントにしたポールの腕は見どころであります。

■「ブラックブック」の作品情報・映画館情報はコチラ


「おすぎのシネマトーク スペシャル」開催のお知らせ

おすぎ

「おすぎのシネマトーク スペシャル」

4/27(金) 開場18:30 開演19:00
前売り 3500円 当日4000円
会場:桜坂劇場 ホールA

※トークの終了後「恋しくて」(中江裕司監督)の上映もご覧になれます。

※電話予約・問い合わせ先:098-860-9555(桜坂劇場)

※前売りチケットは桜坂劇場窓口、チケットぴあ、ファミリーマート、リウボウ8階プレイガイド、コープあぷれにて発売中。


「ナイト ミュージアム」

おすぎ

ナイト ミュージアム見るまでは、スッゴイ怖いホラーか何かかなあと勝手に思い込んでいたのが「ナイト ミュージアム」でした。
ところが大違い、よくまあ、こんな発想が出来るものだ、というくらい独創性に富んだファンタジーでありました。
まあ、夜の博物館の様変わりだけっていうのも興味津々なのですが、主人公のダメおやじが、離婚して妻の方に引き取られた息子の信頼を勝ちとるために奮闘するストーリーもベタベタしないで描かれていて楽しく見てしまいます。

ニューヨークの自然博物館の夜警に就職したラリー(ベン・スティラー)は夜になって陳列物たちが息を吹き返す様を見てビックリ!!
博物館の入口を入るとすぐ展示されているティラノサウルスの骨格が、骨格のまま動くのは見ていて嬉しくなります。
すごい勢いで骨のまま広いロビーを駆けまわる格好は想像していたものよりズーッとリズミカルで、その上、意外な心根を持っている怪獣と知って、またまた楽しくなります。
馬にまたがった第26代の大統領セオドア・ルーズベルトも蝋人形で飾られていますが、これも生命を得て夜は大活躍。
演じているのはロビン・ウィリアムズ
何の予備知識も無く見た方がズーッと面白く見られると思う。

■「ナイト ミュージアム」の作品情報・映画館情報はコチラ


「パリ、ジュテーム」

おすぎ

パリ、ジュテーム世界の錚々たる映像作家18人が終結してパリの街角を舞台にして5分間の小さな愛を綴っていく映画が「パリ、ジュテーム」であります。
日本人は短篇映画というものを敬遠しがちですが名だたる名匠たちの映画界デビューは短篇という人は多いのです。
今回もジョエルイーサン・コーエン、ガス・ヴァン・サントアルフォンソ・キュアロンなどが参加しています。

まあ、18のエピソードがあれば、中には嫌いなものがあります。私は日本人監督でヨーロッパで活躍している諏訪敦彦さんのは×でした。
一方、G・V・サントのマレ地区を舞台にしたエピソードはドラマもあるわけではないのに好きでした。
ハンニバル・ライジング」でレクターの若き日を演じているギャスパー・ウリエルが顔を見せています。そしてジェラール・ドパルデューが監督(共同監督としてフレデリック・オービュルタンの名も…)し、ジーナ・ローランズが脚本を書いたカルチェラタンのレストランを舞台にしたエピソードも素晴らしいのです。
唯一、ファンタジーのマドレーヌ界隈はヴィンチェンゾ・ナタリが監督し、イライジャ・ウッドが吸血鬼の女性に惚れてしまうというもの。
話の展開がシャレていて文句なく楽しい!!

■「パリ、ジュテーム」作品情報・映画館情報はコチラ