おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」

おすぎ

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
「パイレーツ」シリーズがこんなに大ヒットするなんて思わなかったし、第2作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」が日本で100億を越えるなんて何か間違っていると私は思っています。

第3作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の試写をほとんどやらないと聞いていて、それなら一層、劇場で見ようと思っていたら、オーランド・ブルームのインタビューが急遽入って、公開前に見ることに…。

ハッキリ言って2時間49分はナガイ。
前半の1時間はいらないと思う、ということは売りのチョウ・ユンファは何だったのかしらになってしまうのだけれど。
しかし、後半の東インド会社と幽霊船フライング・ダッチマン号の合併軍(デイヴィ・ジョーンズは自分の心臓の入った箱を東インド会社に奪われてしまったためイヤイヤの合併)と、キャプテン・ジャック・スパロウとウィル、エリザベス、キャプテン・バルボッサらと世界の海賊のボス6人の連合軍との戦いは見ものであります。

今回はジョニー・デップの演技も冴え、前作までの嫌味だったところがほどんど消えています。
そして最大の収穫はオーランドの活躍と美しい存在でしょう。

一見の価値大いにあり!!

■「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の劇場・作品情報はコチラ


「GOAL!2」

おすぎ

GOAL!2
イングランド・プレミア・リーグ、ニューカッスル・ユナイデッドで花形選手となったサンティ(クノ・ベッカー)にスペインのレアル・マドリッドへの移籍話が舞い込むところから始まるのが「GOAL!2」であります。
レアルとの接触場所が“TOKYO”というのもオープニングから興味をひきます。

結婚間近だったロズ(アンナ・フリエル)を説得してスペインに入るサンティ。マドリードにいたのは自分たち家族を捨てた母親ロサ(エリザベス・ペーニャ)だった。
父親の違う弟エンリケ(ホルへ・ガルシア・フラド)もサンティの前に現われる。
ロズとの別生活でトラブルが発生し、マドリードのテレビ局の美人キャスターとのスキャンダルも発覚します。自分を捨てた母と会うべきなのか悩むサンティ。チームの中でも親友のガバン・ハリスとポジジョンでライバルに…。その上、足の骨折というアクシデントまで発生してしまう。

はたしてサンティはスペインで華々しい活躍が出来るのか…。

今回もベッカム、ジダン、ラウール、ロナウド、ロベルト・カルロスらが実際に本人役で登場します。勿論ゲームのシーンも満載!! 実際の試合の映像の中にドラマの主人公たちがCGで絡みます。
この映像は見どころであります。

■「GOAL!2」の作品・劇場情報はコチラ


「リーピング」

おすぎ

リーピング
何の予告もなく突然、劇場公開になってしまう映画、それも本当に良く出来ているし、私の大好きなジャンルの映画ともなると地団駄踏みたくなります。「リーピング」も、そんな映画の1本です。

牧師としてスーダンで布教活動を行なっていた時、幼い娘と夫を原住民の手によって殺されてしまったキャサリン(ヒラリー・スワンク)は、信仰を捨て“奇跡”といわれる現象の真相を暴く第一人者となっていた。
そんなキャサリンのもとに、ルイジアナの小さな町ヘイブンに奇妙なことが起こっているので調べて欲しいとダグ(デイビッド・モーリシー)という牧師が頼みに来た。
ひとりの男の子が川で死んだ時から川の水が血の色になった…。それは旧約聖書の“10の災い”の前兆なのか…。牛が感染する未知の病気、ブヨとハエの大群の発生、イナゴの来襲、天から降る炎の塊は神の怒りなのか、はたまた悪魔の主張なのか…。

プロデュースしたのはジョエル・シルバーロバート・ゼメキスの両大物。
監督はスティーブン・ホプキンス
ですから安易な作りではなく、丹念に仕上げられた“災い”のシーンはリアリティがあって、その恐怖は身をひきしめてくれます。ホラーもの大好き人間には見逃せない1本でしょう。

■「リーピング」の作品・劇場情報はコチラ


「スパイダーマン3」

おすぎ

スパイダーマン3
日本で初めて“ワールド・プレミア”を開催した「スパイダーマン3」はエンターテインメントとしては良く出来た映画だと思います。
理屈っぽく言えば“人間が持つ<善>と<悪>の両面を巧みに描き出した作品、、ですが、そんなことを頭に入れないで何も考えずにスクリーンを見つめ、ただ楽しめばいい映画なのであります。

ただ、欲張り過ぎて、登場人物を多くしてしまったということはあります。
ピーターの伯父ベンを殺害した犯人が“サッドマン(砂男)”に変身してスーパイダマンの敵に…というのはサービスの仕過ぎと私は思いますが、CG画面として見ると、この特撮は一見の価値があるのです。
このあたりが痛し痒しってところです。
ピーターの親友だったハリーが父の仇を討とうと復讐の鬼と化した“ニュー・ゴブリン”も見もののひとつです。ハンサムなジェームス・フランコが、これでもかと悪辣になって登場してくるので、ファンである私の胸は締めあげられ状態でありますが…。

今回の最大の見どころは、何と言っても“黒づくめのスパイダーマン”でしょう。
“赤のスパイダーマン”よりズーッとスッキリしていて格好いいのですが、これが“赤のスパイダーマン”に挑んできます。頭をカラッポにして楽しみましょう。

■「スパイダーマン3」の作品・劇場情報はコチラ


「バベル」

おすぎ

バベル
菊地凛子の話題で日本人の大半が「バベル」というタイトルを知っているのではないか、と私は思っています。
試写を見る前から、ハリウッドの多くの関係者が「リンコはスゴイ!!」と言っていたと多くの媒体が騒いでいたので、どんなものか期待して見たのであります。

「バベル」は言葉が通じないものの象徴として存在します。
映画「バベル」もコミュニケーション出来ない、いわば心が通じ合わない状態に陥ってしまった4つの国の人間たちのエピソードをつづった作品です。

モロッコで1発の銃弾で撃たれてしまったアメリカ人夫婦、アメリカに残してきた夫妻の子供たちはメキシコのベビー・シッターに連れられて彼女の息子の結婚式に出席して思わぬ悲劇に出会います。
モロッコでライフルを観光バスに向けて撃ってしまった兄弟とその家族の悲劇、そのライフルをモロッコに持ちこんだ日本人の男とその娘をめぐるエピソード。

映画としては決して出来の悪いものではありません。
どちらかといえば秀作でしょう。
でも私は、この監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが苦手なのです。それに日本人のパートで、コミュニケーション出来ない状態のひとつを娘が聾唖と設定したことに違和感を持ちました。
凛子も、あの程度の演技でのアカデミー賞ノミネートに私は疑問でした。

■「バベル」の作品・劇場情報はコチラ