おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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「プロヴァンスの贈りもの」

おすぎ

「プロヴァンスの贈りもの」
早いものですねぇ。
明日はもう8月です。
真夏に“ロマンチック・ラブストーリー”なんて、どうでしょうか。
それも“リドリー・スコット”という巨匠の手によるものです。

リドリーって色々なジャンルの作品を作れる人ですね。
私の知る限りではラブストーリーらしきものは「誰かに見られてる」くらいではないかと思いますから、一種の貴重品といえる映画です。
そしてもっと意外なのは、主人公をラッセル・クロウが演じていることなのです。

そして舞台が南仏のプロヴァンス。
勿論ワインがらみの話。
それも“ブティック・ワイン(シャトー名も立派な系図もないのに、ワインの愛好家の間で莫大な値がついている希少ワインのこと)”がとりもつ大人の恋物語なのであります。

主人公のマックスは今はロンドンで“豪腕トレーダー”として名を轟かせていた。ある日、少年の頃、毎夏バケーションで行ったぶどう園を残して伯父が死んだ。
相続することになったマックスは、売ることにしてプロヴァンスに飛んだが…。
ストーリー上、当然、少年の頃をマックスは思い出します。
この少年役を「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア君が演じています。
えっ、この少年がラッセルになるのォ、なんて考えないことです(私は心の隅で思ってしまいましたが…)。
どこか懐かしい味がする作品です。
音楽の使い方と風景が抜群に美しい。


「トランスフォーマー」

おすぎ

トランスフォーマー
ちょっと早目ですが、多分、この夏一番の見もの、というより“見たほうが良い映画”でしょう。
トランスフォーマー」を取りあげてしまいます。

私は知らなかった(周りの多くの人たちに驚かれたり、バカにされたりしました)のですが、これって日本のゲームがそもそもの始まりなんですってネ。
アメリカで発表され、コミックスやアニメーションになったのを、スピルバーグが実像で映画にしたら面白いのじゃないかって、マイケル・ベイと組んで製作したものです。

長い間、映画を見てきて、こんな映像を見たのは初めてであります。

この映像を見られるだけでもスゴイ!! ことだと思います。

別にこの手の映画のファンでなくても楽しめます。

それも後半は息を止めてスクリーンを見てしまうくらい。
私は頭の中に「トランスフォーマー」の“ト”の字もなかったので、オープニングからの1時間くらいは何が起こっているのかサッパリ判らず、映画に登場してくる人物たちと同じ立場で、ただアレヨ、アレヨの状態でした。
でも、話が進んでいくうち全体が見えてくると、あとは一気呵成、スクリーンを楽しむのみ。

驚異の映像とは“このことカァ”とばかり自動車がクルクルしていくうちに巨大ロボットになる様を楽しみました。

見終わって辻褄が合わないツッコミどころは多くありますが、見ている時はタダ興奮していました。

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「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

おすぎ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
ハリー・ポッター」もシリーズ第5作目になりました。
ラドクリフ君も、ルパート君も、エマ嬢も第1作に較べたら、もう立派な大人と言っていいでしょう。

結果から書いてしまうと、とても良く出来ている映画です。
5作の中で一番の出来栄えです。とにかくハリーとヴォルデモートの強い絆ってことでダークサイドの面が強く前面に出てきます。
ハリーの父親の真の姿も初めて明かされます。
オープニングからエキサイティングなのが素晴らしい。

5年生になる前の夏休み。お馴染みのいじめっ子、いとこのダドリーとやり合っていると俄かに一点掻き曇り、ディメンターがふたりに襲いかかってくる。
ハリーはやむなく魔法を使ってしまう。このことで魔法省の尋問会に呼ばれることに…。
なんとしてもハリーを追放したい魔法省のファッジ大臣。
だが、ダンブルドア校長の助けで無罪放免に。

ホグワーツに戻ったハリーは孤立無援におちいった。
ヴォルデモート復活の話はハリーの作り話で皆がハリーの人格を疑っているらしかった。そんな中、魔法省はホグワーツに新任教師ドローレスを送り込んで学校に恐怖政治を敷こうとしてきた。はたしてハリーの運命は…。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」はイギリスの実力派スターで脇を固め、若い俳優たちを引き立てています。ドローレスを演じるイメルダ・スタウントンもピンクの衣装で大活躍し、演出もスピード感があって大満足の出来であります。


「レッスン!」

おすぎ

レッスン!
出来の悪い生徒、と格印を押され、地下の教室に隔離されてまともな授業をうけさせてもらえない、そんなクラスを熱血教師が担当し、全ての生徒を立ち直らしてしまう、なんて映画はよくありますが、「レッスン!」はちょっぴり違っています。
熱血教師が一流の社交ダンスの先生なのであります。

舞台はニューヨークのスラム街。
社交ダンス教室を経営しているピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)はある日、道に止めている自動車を叩き壊している高校生を目撃する。
翌日、ピエールは問題児の多いことで有名な高校を訪ね、校長に「生徒たちに社交ダンスを教えたい」と申し出ます。
最初は拒んでいた校長も、長続きはしないだろうと思いながらも1番出来の悪いクラスの特別講師として迎え入れることに…。

これはニューヨークで実際にあった話の映画化です。
ピエール・デュレインは非凡なダンサーにして、素晴らしい教師とニューヨーク・タイムズに紹介された人物。
出来は悪くても“HIP HOP”で音楽とダンスに慣れ親しんだ若者たちは、ある事が切っ掛けで社交ダンスを積極的に習い始めます。
そして“社交ダンス大会”へ出場ということに…。
はたして生徒たちは…。

バンデラスのダンスの素晴らしさは勿論のこと、生徒たちの踊りもなかなかのもの。

昔のダンス・ミュージックとHIP HOPミュージックとの融合など面白いシーン満載の映画です。

■「レッスン!」の作品情報・劇場情報はコチラ


「ダイ・ハード4.0」

おすぎ

ダイ・ハード4.0
「ロッキー・ザ・ファイナル」に続いて初老の男優が大アクションに挑むシリーズ最新作「ダイ・ハード4.0」。
ブルース・ウィリス扮する、おなじみジョン・マクレーンの今度の敵は“サイバー・テロ”であります。
アコースティックな初老の男がコンピューターを駆使して仕掛けてくる頭脳明晰な連中を相手にするなら、こちらにも、それなりの相手が必要ってことで、一時はテロの仲間だったハッカーの若者マット(ジャスティン・ロング)が登場。
このマットをFBIの本部に連行するよう命令されて出向いたマットのアパートで、テロ組織による銃弾襲撃にあうマクレーン。
もう、映画オープニングから何分もたたないうちに過激なアクションが勃発してしまうから観る方は目をシロクロ。
私みたいにケータイのメールも出来ない人間には何が始まったか判らないうちに話がドンドン進んでいきます。
ニュージャージーからニューヨーク、ワシントンに話は飛んで、最後はアメリカ中部の町に…。
テロ組織はコンピューターを使って、あの手、この手で各都市の機能を破壊していきます。

なのに映画はマクレーンとマットだけを追い、被害を受けただろうアメリカ市民を一見だにしない。

それってありぃ〜?と叫んでしまう私。

スクリーンはどんどん過激なアクションが進んでいって、自動車を使ってヘリコプターを落とすし、ジェット戦闘機を相手にひとりでマクレーンが戦います。

喘息ぽかったのに咳をするのも忘れてしまいました。

■「ダイ・ハード4.0」の作品情報・劇場情報はコチラ