おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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ブログスタッフからのお知らせ

おすぎ

いつもTOL Blogをご利用いただきまことにありがとうございます。
このたび、TOL Blogリニューアルに伴い、アドレスが変更になりました。
今後はhttp://osugi.tol-blog.com/になりますので、ブックマークの変更をお願いいたします。
なお、こちらの過去ログは9月上旬にすべて新ブログに移行されます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。


「ショートバス」

おすぎ

ショートバス
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェルのハード・コアであります。
勿論、画面はボケボケの処理がされています。
そこがイヤだ、という人はいるだろうを承知で、私はこの映画、というより監督の持つ“感性の良さ”が大好きです。

映画に登場してくる人物は、ホモだったり、SM女王だったり、カップルカウンセラーなのに1回も“絶頂感”に達したことのない女性だったり、“セックス”について、毎日多少でもかかわりを持っている男女が“ショートバス”というサロンで“性と愛”について見聞きし、ある発見をするまでの映画です。

ただ、ドキッとするシーンを目にすることがあるはずです。
青年がヨガをやりながら、自分のモノを自分の口で愛撫してマスターベーションをしたり、カップルカウンセラーの女性が夫とベッドで、とても過激な行為をしているところだったり、フーン、こんなベッド・テクニックがあるんだぁと恐れ入って見て欲しい。

そしてラストの“ショートバス”の主人ジャスティン・ボンド(本人)が歌う“イン・ジ・エンド”を聞きながらの馬鹿騒ぎの中で、それでも人生を楽しむ自分でいたいと思えるのです。

“セックス”がそんなに重要な要素ではない“人生”を…。


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▼「ショートバス」の劇場情報・作品情報はコチラ
▼ジョン・キャメロン・ミッチェルのインタビューはコチラ
▼スックイン・リーのインタビューはコチラ
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「ラッシュアワー3」

おすぎ

ラッシュアワー3
ジャッキー・チェンも50を過ぎてアクションのキレが鈍くなってきたなぁと感じていたので6年振りの「ラッシュアワー3」を期待しないで見にいきました。

今度の敵は施設で兄弟同様に育ってきた日本人のケンジ。
この役を真田広之クンが演じていました。
真田クンも“JAC”の出身ですからアクションはお手のもの。
ロスアンゼルスで開催された犯罪のシンポジウムに出席する中国大使の護衛としてついていたり、捜査官の前で大使が銃で撃たれ、犯人を追いつめると、それがケンジだったというオープニング。
勿論、騒々しい相棒のカーター(クリス・タッカー)も健在。

舞台はパリに移り、真田クンとエッフェル塔での一騎打ちが展開されます。
このアクションは興奮します。
本物のエッフェル塔の1、2階と展望台の撮影が許可されての上なので臨場感もさることなのですが、アクションの華麗なこと、高所恐怖症の人が見たら失神してしまうこと受け合いのシーンの連続なのです。
それに、お互いの心の中にある“想い”も絡んできますからアクションの中に心理戦が加わってクライマックスをしては最高のものです。

他に工藤夕貴ロマン・ポランスキの顔も見えてバラエティーも満喫!!

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「シッコ」

おすぎ

シッコ
あのマイケル・ムーアが3作ぶりに新作を発表し、今年のカンヌで大絶賛された「シッコ」がいよいよ公開されます。
「Sicko」とは病気“シック”の変形で、権力者たちに“病気じゃなぁい”というような時に使うらしい(友人のジョン君が、そのように教えてくれました)。

ボウリング・フォー・コロンバイン」で“銃社会アメリカ”を告発し、「華氏911」でアメリカの“戦争”の実体を暴き、さて今度は…。
“米国の医療保険制度”を直撃します。今、アメリカには約5千万人の非保険者がいて、仕事場で怪我をして病気にかかっても莫大な治療費を取られます。そういう例をひとつひとつ挙げながら、ムーア一流の映像をかぶせ、時には笑いを、時には怖しさに身震いさせながら、“保険会社”はこんなに儲けている実態を見せてくれます。
保険会社が、勧誘する時は美味しいことを100も並べ、いざ支払う段階になると、あらゆる調査をし、重箱の隅をつっつくような些細なことを理由に支払いを拒む実態を見せてくれます。

白眉は“9・11”でボランティアをし、5年たって後遺症が出た人達に手を差しのべようともしない国やニューヨークの態度を見せ、テロ実行犯がアメリカの軍事基地で、どんなに手厚い医療を受けているかを観客に知らせます。

そして、彼は行動に出ます。

これが驚愕な出来事。見終わって“お美事”と云ってしまいます。

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「ブラッド」

おすぎ

ブラッド
「ブラッド」という、タイトルを見て“吸血鬼”“ヴァンパイア”をイメージする人はホラー映画大好き人間、特にハマープロ以来のドラキュラものを喋らせたら右に出る者はいないくらいの“フリークス”でしょう。

まあ、ヴァンパイアもずいぶん変換を遂げ、今では十字架を見せられても何にも感じなくなりました。大蒜も平気、心臓に杭を打っても別になんでもないものまで登場してきましたし、“ブラキュラ”なんて呼ばれる黒人も血を吸いました。あげく、犬(「ドラキュラ・ゾルタン」)までも出現。何でもありになってきて“ヴァンパイア映画”も勢いが落ちてきたかなぁという時、ルーシー・リューがヴァンパイアになるというのでは見ないわけにはいかない。

そして見てよかった!!

なりたくてなったわけではない“死なない体”になってしまった敏腕記者のセイディーは、自分をこんな身体にしたビショップ(ジェームズ・ダーシー)への復讐を誓うのだった。

とにかく“哀しさ”がスクリーン全体に溢れているのが素晴らしい。
ルーシー得意のアクションも入れて夜の闇に戦いを挑んでいくのも最高。陽の光が怖くなく、濃いめのサングラスをかければOKというのもユニーク。
特にビショップ役のJ.ダーシーが色男というのがタマらない。

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