おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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幸せのレシピ

おすぎ

幸せのレシピ
2001年に公開されたドイツ映画「マーサの幸せレシピ」をハリウッドがリメイクしたのが「幸せのレシピ」であります。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズがニューヨークの指折りの人気レストランの料理長をやります。完壁主義の料理長ケイトの前で厨房は毎日がピリピリ。そんなケイトのもとに交通事故で亡くなった姉のひとり娘のゾーイ(アビゲイル・ブレスリ)がころがりこんできます。独身で仕事に生きるキャリア・ウーマンのケイトに子育てが加わります。レストランのオーナーであるポーラはケイトだけに仕事をまかせられず副料理長に陽気なニック(アーロン・エッカート)を雇い入れます。怒るケイトですが、姪のゾーイの存在がいつしかニックとの仲をとりもつことに…だが…。

どんなに美事なレシピを使って料理してもうまくいかないのが人間関係、ということを、おいしそうなメニューを彩りにして展開していきます。ドイツ映画のオリジナルでも料理はおいしそうに見えましたが、さすがハリウッド版、豪華で華やかなメニューが次々と出てきます。恋の始まりも食べ物だし、別れの気配もソースの味、そしてラストは、それこそ「幸せのレシピ」とは、これ…、と見せてくれます。

映画もなかなかのものですが、音楽の使い方が絶妙なうまさなのです。目にも耳にも美味しい映画になっています。

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■「幸せのレシピ」劇場・作品情報はコチラ
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デス・プルーフ in グラインドハウス/プラネット・テラー in グラインドハウス

おすぎ

プラネット・テラー in グラインドハウス
“グラインドハウス”というのは'60年代から'70年代にかけて大都市周辺に数多く存在し、インディーズ系スタジオで製作されたポップでキッチュな低予算映画を公開していた映画館のことをいいます。クエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲスのふたりの監督が、この“グラインドハウス映画”へのオマージュをこめて作ったのが「デス・プルーフ in グラインドハウス」と「プラネット・テラー in グラインドハウス」の、対になった映画です。

タランティーノ作品は私は後半、腰砕けになってしまうので面白くなかったのですが、ロドリゲスの「プラネット・テラー〜」の方は文句なく、大いに楽しめました。

要は“ゾンビもの”なのですが、偏狭科学者が作った兵器を奪いとろうとした軍人に怒って、科学者がその生物兵器を射撃して壊してしまう。その時噴出したガスがテキサスの田舎町に充満し、住民をゾンビに変えてしまう。このゾンビたちと戦うのがゴーゴーダンサーのチェリーと、別れたはずの恋人レイなのです。彼らの周りに集ったのが保安官や医者、レズビアンの女たちで、とくにチェリーが戦いの途中で失くした片足の替りにマシンガンをつけて、痛快なる戦闘に打って出るところが見ものです。

ブルース・ウィリスもゾンビになります。マイケル・ビーンが久々に顔を見せ、私の好きなフレディ・ロドリゲスも活躍して大満足の映画でした。

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■「デス・プルーフ in グラインドハウス」劇場・作品情報はコチラ
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ミルコのひかり

おすぎ

ミルコのひかり
世の中には“天才”という人がいるんだなぁとつくづく思わせてくれることがあります。「ミルコのひかり」は、そんな天才の子供時代のストーリー。

イタリアの映画界でサウンド・デザインを担当するミルコ・メンカッチは、この分野では第一人者であります。ミルコは8歳(映画では10歳になっています)の時、事故で視力を失います。1970年代当時、イタリアでは視力に障害を持つ者は普通の学校ではなく盲学校に入らなければならないと法律できめられていました。ミルコもトスカーナの自宅からジェノバの寄宿制の学校に親から離れて学ぶことに…。

作文の時間、ミルコは点字ではなく、寄宿舎で見つけたオープンリールのテープレコーダーに雨の音や鳥の声などを録音し、それを編集して提出しますが、校長に拒絶されてしまいます。しかし担任のジュリオ神父はミルコの音に対する才能を見い出し、校長に内緒でデープレコーダーを与え、ミルコの友達たちと協力してストーリーを作り、それをドラマとして仕上げていきます。

ひとりの理解ある教師に出会ったからこそ、“天才”がこの世に出ることが出来るまでを、“音”と“映像”で見せてくれます。映画にとって、いかに“音”というものが大事なことかを改めて知らせてくれ、子供たちの美事な演技を目にして、いい映画に出会ったことを感謝してしまいました。

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■「ミルコのひかり」劇場・作品情報はコチラ
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おすぎと京フィル「おしゃべりシネマ館」

おすぎ

おすぎ絶賛!
「スクリーンミュージックをこんなに魅力的に楽しく聴かせてくれる仲間はいない!」


映画評論家おすぎの楽しいトークと京フィルの演奏による、心に残る名作映画音楽の数々をお送りします。


【日時】
2007年9月28日(金)18:30開場/19:00開演

【場所】
第一生命ホール(東京都中央区晴海1-8-9)

【出演】
トーク:おすぎ
歌:島崎政子
管弦楽:京都フィルハーモニー室内合奏団

【プログラム】
風と共に去りぬ
ライムライト
ひまわり
ミッションインポッシブル
オペラ座の怪人より 他

【入場料(前売・税込)】
A席5,000円
B席4,000円
※全席指定席
※未就学児のご入場はお断りします
※当日券各500円増

【チケット取扱所】
京フィルチケットセンター: 075-212-8744(郵送します)
東京文化会館: 03-5815-5452
電子チケットぴあ(Pコード260-352): 0570-02-9966
ローソンチケット(Lコード34793): 0570-08-4003
楽天チケット:
(PC)http://ticket.rakuten.co.jp/
(Mobile)http://r-t.jp
e+(イープラス): http://eplus.jp(PC&Mobile)

主催: 特定非営利活動法人京都フィルハーモニー室内合奏団
後援: 京都府、京都市、京都商工会議所


恋とスフレと娘とわたし

おすぎ

恋とスフレと娘とわたし
映画を見ていて、オープニングから、まったく“ノレ”無い映画があります。
というより、“なんで、こんな映画見なきゃあ、いけないのよォ”と胸の中で毒ヅイてしまっていると言った方がいいでしょう。
まして、私の大キライな“友達のような母と娘”が主人公なんて最悪なパターンなのだもの、吐き気をもようす状態でスクリーンを見ていました。

ところが、ある瞬間から俄然、面白くなってきたのですからビックリ。それが「恋とスフレと娘とわたし」です。

3人娘の末の娘が縁遠いため、母親が出張ってきて“ウェブサイト”に花婿募集の広告を出し、応募してきた男たちを片っぱしから面接して、エリート建築家を見つけ出します。
一方、娘の前に別のミュージシャンの男性が現われ、娘は二股を…。
母親はミュージシャンが気に入らない、なんとか建築家に…とここまではイライラしっぱなしなのであります。
ところが母親の前にミュージシャンの父親が登場してきて、ふたりは恋におち、身体の関係が出来ます。
ここから母親のイヤ味が無くなって、“大人の映画”に変わってきます。母親はダイアン・キートンが演じ、長い間男との交渉がなかった時の渇いた状態から、久し振りに潤って柔軟になっていく様をシャレっ気を混えて見せてくれるところが見どころで、見終わって“悪くないなぁ”と感じさせたのはさすが…。

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■「恋とスフレと娘とわたし」劇場・作品情報はコチラ
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