
今年見た映画の中で一番好感を持った作品が「その名にちなんで」でした。
人は誰でも名前を持っています。でも、自分がつけたものではなく、大抵の場合、親がつけるか祖父母(アメリカには“ゴッドファーザー”というのがありますが…)がつけるのが普通です。「その名にちなんで」はピュリッツァー賞作家ジュンパ・ラヒリのベストセラー小説を「サラーム・ボンベイ!」「モンスーン・ウェディング」のミーラ・ナーイルが映画化した作品です。
1977年、アメリカの大学で工学を学んでいるアショケは、親のすすめるアシマと見合いをし結婚する。その後、アメリカに渡り、新婚生活を送る。アシマがアメリカの生活に慣れてきた頃、夫婦の間に男の子が生まれる。インドでは子供の名前を生まれてすぐにつけなくてもいいのだが、アメリカの病院では名前をつけないと退院出来ないと言われ、仮に“ゴーゴリ”とつけた。その名前にはアシュケを襲ったある出来事と関係があった。
月日が流れ“ゴーゴリ”が高校生になった時、文豪ゴーゴリが授業で紹介され彼が超変人だったとゴーゴリは知る。それがキッカケで家族との溝が出来てしまう。大学で建築学を専攻し、就職したゴーゴリに恋人が出来、家族との距離は増々拡がっていく。そんなある日、オハイオの大学で教鞭をとっていたアショケの身に異変が…。
自分につけられた名前によって子供としての道をはずしてしまった若者とその家族の絆を感動的に描いた秀作です。ラスト、母親アシマの生き方に感動しました。
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