おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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赤い風船

おすぎ

赤い風船.jpg
何10年も前に見た映画を、その後何10年もの間、何度も見てみたい、なんて思うこと、そう滅多にあることではありません。中学生になるかならない頃、封切館でなく3番館と呼ばれた映画館で見た記憶がウッスラとあり、その後、横浜市の図書館のような施設の小さなスクリーンで、もう一度出会ってから50年近く見ていない映画。VTR、DVDも、これだけ発売されているのに、どこを見ても姿形の見えなかった映画。それが、この夏、映画館で見られることに…。

その映画とはアルベール・ラモリス監督、1956年製作「赤い風船」なのです。10歳のパスカルが、ある朝、学校へ行く途中で見つけた、1個の赤い風船、街灯のランプの枝のところに引っ掛かっていたのを街灯をよじ登って手にします。バスに乗ろうとしますが、風船を持って乗ってはいけない、と車掌に言われ、走って学校へ。授業中待っていてくれた赤い風船を、放課後しっかり握って家路へ。途中で雨が降ってきて、自分は濡れても風船を濡れさせないように、おじさんやおばさんの傘の中に入れさせてもらって家へ。家ではおばあさんが風船を家に入れてはいけないという。仕方なく、風船によく言い聞かせて手から紐を離すと、不思議なことに風船はパスカルの部屋の窓のところで浮いています。赤い風船はパスカルと友達に…。彼の行くところ、どこでもついてくるように…。そして悲劇が…。

CGもVFXも発達していない時代に、こんなにファンタジーな映画があったことに大感銘です。'53年製の「白い馬」と同時上映。必見の2本です。
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■「赤い風船」劇場・作品情報はコチラ
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この記事へのコメント
近年、有名な映画評論家が次々と亡くなられて、
映画が好きな私には、残念です。
そんな時、ブログで、この記事を見つけてから、
楽しく読ませてもらっています。
そして、映画を観に行くときは、この評論を参考に
させて戴いています。
赤い風船って映画であったのですね!!
旅行会社の「赤い風船」はここから取っているのですかね??
  • さとちゃんさん
  • 2008-07-12 22:40
純粋なファンタジーな映画。
少なくなりましたよね。
CGやSFを使ったファンタジーは
たくさん出てきましたけれど。
本を読んで、自分で想像する。
映画を見て、更に自分の頭の中で、
ファンタジーに浸る映画。
膨らむものが、人それぞれの心で、
違った印象、感想を持つ。
昔の映画にはあったような気がします。
ぜひ、見て自分なりの赤い風船を感じて見たいです。
  • yurianさん
  • 2008-07-14 23:29
赤い風船って確かいわさきちひろさんが
この映画をもとにしてイラストを描いていたような気がします。
(記憶違いだったらごめんなさい。)
いわさきちひろさんの影響で少し気になっていた映画なので、
今公開されていると知ってびっくり。
見に行けたら良いなと思います。
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