
「ダークナイト(夜の騎士)」はクリストファー・ノーラン監督とクリスチャン・ベールが組んだ「バッドマン/ビギンズ」の2作目であります。話題は、今年急死した「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた“ヒース・レジャー”が世紀の大悪党“ジョーカー”を演じているということと、「サンキュー・スモーキング」で認知度があがったアーロン・エッカートがゴッサム・シティーの新任検事ハービー・デントとして登場してくることでしょう。ふたりともブルース・ウェイン=バットマンと複雑にかかわりあってきます。
今回の“バットマン”はハッキリ言って、扱いづらい作品です。“ジョーカー”という狂気じみた残忍な人物(第1期シリーズの第1作「バットマン」でジャック・ニコルソンが演じたジョーカーとは、まったく異なった人物になっています)は、どんなルールも一切関係ない、たとえ自滅しても平気、ただ、ただ、破壊に熱中していく者として描かれています。彼が動くことでストーリーが次々と変化し、彼が何か仕掛ければ、まったく違う展開が始まります。それを書いたり、喋ったりすれば、映画を見る意味が希薄になってしまう怖れがあります。派手だし、サスペンスはたっぷりありますが、全篇、暗い、限りなく暗いのです。ゲイリー・オールドマン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンと名優揃いですが総てが迷っている。あげくに、そういう終わり方…。でも、つまらなくはない…。あなた見ますぅ…?
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