おすぎ
2008-08-19 10:00

シドニー・ルメット監督による1957年の製作の「十二人の怒れる男」はハリウッド、いや、世界中の映画史に燦然と輝く名作であります。私は、この映画のリメイクは無いと信じていたし、万が一、出来たとしてもルメット版を越えるなんてことはあるまい、いや、不可能だと思っていました。それが、どうでしょう。リメイクしちゃいました。それもロシアで…。なんと巨匠のニキータ・ミハルコフが…。しかもルメット版とはまったく異なった意味で、これも史上に残る名画を作り出したのです。ただし、'57年のとは内容はまったく違います。借りたのは構造だけ…。それに現代のロシアの持つ問題をつけ加えて、それは美事な映画にしてくれました。
チェチェン人の少年がロシア人の養父を殺害した罪で裁判にかけられます。目撃者もあり、証拠も揃っている、容疑は明白です。各分野から任意に選ばれた陪審員たちも審議は簡単に終わる思っていたが…。ひとりの男が有罪支持をしなかったために、長い審議に入っていきます。陪審員の部屋が改築中なので審議は小学校の体育館で行われることに…。この舞台設定も展開のひとつの道具に上手に使われます。タイトルバックの階段を駈け降りる足のカットと、チェチェンの戦いの中で戦車の陰から走り出てくる犬のショットが、ラストに効いてくる妙を充分楽しんでください。邦題は「12人の怒れる男」です。
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それにしても、ロシア版なんて、、、どんなだろう!!!