おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

プロフィール

プロフィール画像
おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

最近のレビュー・記事

このブログで使用したタグ

ブックマーク

RSS1.0

いつか眠りにつく前に

おすぎ

いつか眠りにつく前に

この春は映画史に残るような映画が続々と公開されます。「いつか眠りにつく前に」もその1本と言っていいでしょう。人間、誰でも死を目の前にした時、人生の中で自分が犯した“ミス”を思い苦しむのではないでしょうか。そんな人生は送っていない、と言い切れる人はそうはいないと私は思っています。

この映画の中で、ヴァネッサ・レッドグレイヴ扮するアンは、臨終の床の上である事で自分をせめていた。ある事はアンの回想として出てきます。若いアン(クレア・デインズ)はニューヨークでクラブのシンガーをやっていますが、この日はニューポートの親友ライラ(マミー・ガマー)の結婚式にブライドメイドとして参加していた。ここで、ある事件が起きます。しかし、アンはその時現場にはいずに、ある男と会っていました。回想は戻り、年老いたアンのベッドの端で、二人の娘が見守っています。アンの口から“ハリス”という男の名前が出ます。娘たちは、その男が誰なのかを知りたくて、親友だったライラ(年を老ってからをメリル・ストリープ)を呼ぶことに…。回想と現実、幻想と困惑が混じり合いながら展開されていく映画は、つくづく頭のいい人たちって世の中にいるのだ、と思わせてくれます。メリルとガマーは本当の親子で、年を老ったライラと娘時代を演じます。ヴァネッサとナターシャ・リチャードソンも実の親子ですが、映画でもアンと娘コンスタンスを演じています。メリルが画面に出てから、人間は安らかに死ねるのだと思わせてくれるのです。とても良い映画です。

----------------------------------------------
■「いつか眠りにつく前に」劇場・作品情報はコチラ
-----------------------------------------------


この記事へのコメント
  • 沙門しゅんさん
  • 2008-02-17 11:59
草の間で日々修行に励んでおります沙門しゅんです。先日はご馳走さまでした。
この間お話しした映画の事が、アップされていたのでコメントを送らせて頂きました。HP等を見させて頂き、人間の死に係わる仕事をしている者として非常に興味を持ちました。
また、観にいった後にコメントさせて頂きたいとおもいます。
また、草の間でお話できる機会があれば嬉しいです。
それでは失礼いたします。
印は入力必須項目です。
名前
URL:
Mail:
コメント
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
トラックバックURL
  • トラックバックURL
  • http://blog.seesaa.jp/tb/83841338
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
2/23(土)公開作品『いつか眠りにつく前に』の試写会に行ってきました。英語の原題は『EVENING』。EVENINGとは、正確には『日没から就寝までの時間』を意味します。その原題のとおり、この映画で...
© 2007 Focus Features. All Rights Reserved.主役の一人、死の床にある現在のアンを演じたのは '''ヴァネッサ・レッドグ...
英語タイトルEvening、スーザン・マイノット原作、ラホス・コルタイ監督、ヴァネッサ・レッドグレーブ、クレア・デインズ、パトリック・ウィルソン、メリル・ストリープ。親子二代のシーンが交互し、似たよう...