おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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つぐない

おすぎ

つぐない

今年、いままでで見た映画の中で私の一番好きな作品が公開されます。ブッカー賞作家イアン・マキューアンの世界的ベストセラー“贖罪”をジョー・ライト「プライドと偏見」)監督が映画化した「つぐない」が、その映画です。

1935年、戦火が忍びよるイギリス。夏のある日、政府高官ジャック・タリスの屋敷で息子リーオンとその友人が休暇で帰ってくるのにあわせて晩餐会の準備がすすめられています。末娘のブライオニーは戯曲を書き、それを上演しようと屋敷にあずけられている叔母の子供たち、従姉妹のローラと双子の弟たちと練習している。上の姉のセシーリアは大学を卒業していたが何をするのでもなく毎日を過ごしていた。その日も窓の外を見ていたが、視線はタリス家の使用人の息子ロビーの姿だった。会食が始まる前にセシーリアとロビーは昼間起こった事で話し合うため図書室に入ったが、そこでふたりは愛を確かめあった。それを目撃したのがブライオニーだった。事件は、その夜に起こった。双子が行方不明になり、屋敷の人間が捜すうちに双子の姉のローラが何者かに犯されてしまったのだ。警察の調べにブライオニーは犯人を知っていると言い、ロビーを名指しする。少女がついた小さな嘘が姉と姉の恋人を引き離してしまう。

私は美しい映像で展開されるラブ・ストーリーをリラックス気味に見て楽しんでいた。映画は時が流れ戦争に突入。ロビーは戦場に行き、セシーリアは看護師になり、ブライオニーも見習いの看護師に…。そして時は流れ、1999年に…。年老いたブライオニーは大作家なっていた。そしてテレビのインタビューで衝撃的告白を…。このラスト近くで私は強烈な悲しみに襲われ、目から溢れる涙は止らず、ハンカチを噛んで嗚咽がもれないようにしました。初めての体験でした…。


この記事へのコメント
  • あきさん
  • 2008-04-08 16:34
おすぎさんの以下のコメントを読んだら、これは必見!だと感じました。ハンカチを握りしめて映画館に見に行きます!

>ラスト近くで私は強烈な悲しみに襲われ、目から溢れる涙は止らず、ハンカチを噛んで嗚咽がもれないようにしました。初めての体験でした…。
  • のりっちさん
  • 2008-04-09 11:59
おすぎさんの様に映画の楽しみを伝えてくれる人がいて嬉しいかぎりです。
淀川さん、高島さん、水野さんの解説を聞けなくなった映画番組は寂しいです。
この人達のおかげで、映画の魅力がUPし、映画番組を観る楽しみがあったのに。
最近、映画を観た感想を述べるサイトがあったりしますが、書き込みされてるコメントを読んでみると・・・理解出来ない、意味不明、あそこはオカシイと、見かけます。
映画の世界での物語りなのだから、現実の尺度で見れば、あり得ない事だらけになってしまうのは当然。
こんな批判的な事を感じる人は、いったいどんな映画がいいんだろうか?
私は映画の中にどっぷりと浸り、訴えてくるものを目一杯に感じれれば良いなと思います。
  • kkkさん
  • 2008-04-12 22:09
私も大好きです
  • にゃーたんさん
  • 2008-04-27 20:42
一昨日やっと観て来ました。良い映画というのは最初のシーンからぐいぐいと引き込まれてしまいますね。
とにかく監督の技量のすごさを感じた映画でした。
その次の日は「魔法にかけられて」を観てこれまた底抜けに楽しくて有意義な2日間を過ごしました。
私にとっての良い映画の条件とは観おわってから心に何が残るかで決まります。おすぎさの映画批評はとてもためになります。特にテレビで情熱的に語られている姿を見ると、思わず絶対観にいこうという気になります。これからも、映画の素晴らしさを私たちに熱く伝えてくださいね。応援しています。
  • ひなっこさん
  • 2008-06-03 21:19
初めておすぎさんの所にたどり着きました
映画が大好きです。
おすぎさんの映画の紹介を読んで毎日でも
映画が観たくなりました。
『つぐない』はまだ上映がありませんが
来週からあるようなので 早速観に行きたいと思います
おすぎさんの映画の批評 大好きです
参考にしながら これからも映画を楽しんで行きたいと
思いますので よろしくお願いします。


  • カラミティさん
  • 2008-06-24 22:11
こういう良質の映画が知られていないのは残念ですね。小難しい文芸作だと敬遠されているのだとしたら惜しい。おすぎさんどうにかして下さい!(笑)
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  • つぐない
  • DJ犬による映画雑談
  • 2008-04-24 03:05
少女ブライオニーの嘘によって姉セシーリアと幼なじみのロビーの恋が無残にも引き裂かれる
不幸な偶然。多感な年の子供がみてはいけなかった、言葉と、行為。子供には決して理解できない恋のかけひき、感情。そしてその子供が実は青年に淡い初恋の心を抱いていたことー あれは意図した嘘というよりは、
  • つぐない
  • 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
  • 2008-05-13 23:58
公式サイト。イアン・マキューアン原作、ジョー・ライト監督、ジェームズ・マカヴォイ、キーラ・ナイトレイ。「つぐない」をテーマにした映画としては、「君のためなら千回でも」があるけれど、あちらはかなり身勝手...
  • 「つぐない」
  • 手焼きせんべい処風林堂店長の相模原徒然
  • 2008-05-15 21:57
ラヴ・ストーリーの名作か?オヤジも涙する悲恋物語。基本のプロットは、深く愛し合う若き男女のかなわぬ悲恋物語なのですが、本が良くできているので全体の構成がとても骨太、そして、演出も極上です。