おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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JUNO/ジュノ

おすぎ

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本年度、米アカデミー賞の脚本賞でオスカーを獲ったことが話題になっている、と書いて、何故、脚本くらいで週刊誌などが記事にしてるかということを最初に言わなくてはイケませんね。

確かに「ジュノ」の脚本は良く出来ているし、それでホメられても少しもおかしくはありませんが、脚本を書いたディアブロ・コディは、これが初の映画用脚本で、ストリップ・ダンサーを経験した、というので話題の人になったのであります。そして、「ジュノ」の内容が、16歳の高校生が興味本位から同級生の男の子とセックスをしたら妊娠してしまった、というものなのです。こんな題材を日本で映画にしたら、もう暗くてシリアスで、でも結局産んじゃったら、養子に出そうと思っていたけど愛情が芽生えて、ひとりで強く子育てに励みました的な美談にしてしまうのにきまっています。

でも、「ジュノ」は、一回は自殺も考え、堕ろそうともしますが、産む決心をして、産んだ子を里子に出そうと里親まできめて、妊娠したことを両親に打ち明けて協力を求め、秋から冬、春が来て、予定日の初夏まで、お腹を大きくして毅然と生活していくのであります。明るく、率直に、少女から自立する女性に成長していく姿は見終わって“さわやか”な気持ちにさせてくれる秀作です。必見の一本です。

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■「JUNO/ジュノ」劇場・作品情報はコチラ
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この記事へのコメント
  • ららんさん
  • 2008-06-10 15:49
初めましておすぎ様。
JUNO、拝見しました。
日本では10代と性の問題というと、紋切り型でややメンへラ気味で、親なんかの周りの大人の存在が見えない気がしますが、作中の娘と父親の会話、友人の言葉にカラッとした心地よい感触の愛情があって、じーんとしました!父親がみているのを途中から一緒にみたんです笑。終始、無言のまま。。
  • みなみさん
  • 2008-06-17 01:14
観ました良かったです。お笑い芸人のタマゴのような主人公には、ア然としましたが、人間、愛をしると違うんだなあ、と感じ味わえる映画でした。今年も半分来ました、そろそろシネマトーク開催してください!ずうっとユーロスペースに通い、伊勢もコンサートもエリーさんとのも行きました!ずっと待ってます!!!
  • 豆桜さん
  • 2008-06-21 15:18
初めまして、おすぎ様。
私は同じ状況に立ったとき、親に相談できるだろうかと思いました。
しっかり自分で考え、行動する力、大切ですね。
  • シロちゃんさん
  • 2008-06-25 21:25
この映画と同じ?この所テレビの情報番組を騒がせているアメリカの高校で女子生徒が集団妊娠をしたニュースが有りますね。
いかにも物事の考え方が幼い子供達の浅はかな行動ですよ、子供を生んで育てる事がいかにお金が掛かって大変な事か分かっていないんですよ。

この映画は物語としては面白いです。
以前、淀川長治さんが講演会で「映画の善し悪しを決めるのは、脚本の善し悪しですよ。どんなに良い俳優を使おうと、どんなに良いキャメラを使かって良い演出家が監督をしても、脚本の出来が悪いと良い映画になりませんな」と熱烈に話していたのを思い出します。
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