おすぎのシネマ言いたい放題

映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このブログのなかにある!

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おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。
テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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幸せのレシピ

おすぎ

幸せのレシピ
2001年に公開されたドイツ映画「マーサの幸せレシピ」をハリウッドがリメイクしたのが「幸せのレシピ」であります。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズがニューヨークの指折りの人気レストランの料理長をやります。完壁主義の料理長ケイトの前で厨房は毎日がピリピリ。そんなケイトのもとに交通事故で亡くなった姉のひとり娘のゾーイ(アビゲイル・ブレスリ)がころがりこんできます。独身で仕事に生きるキャリア・ウーマンのケイトに子育てが加わります。レストランのオーナーであるポーラはケイトだけに仕事をまかせられず副料理長に陽気なニック(アーロン・エッカート)を雇い入れます。怒るケイトですが、姪のゾーイの存在がいつしかニックとの仲をとりもつことに…だが…。

どんなに美事なレシピを使って料理してもうまくいかないのが人間関係、ということを、おいしそうなメニューを彩りにして展開していきます。ドイツ映画のオリジナルでも料理はおいしそうに見えましたが、さすがハリウッド版、豪華で華やかなメニューが次々と出てきます。恋の始まりも食べ物だし、別れの気配もソースの味、そしてラストは、それこそ「幸せのレシピ」とは、これ…、と見せてくれます。

映画もなかなかのものですが、音楽の使い方が絶妙なうまさなのです。目にも耳にも美味しい映画になっています。

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■「幸せのレシピ」劇場・作品情報はコチラ
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デス・プルーフ in グラインドハウス/プラネット・テラー in グラインドハウス

おすぎ

プラネット・テラー in グラインドハウス
“グラインドハウス”というのは'60年代から'70年代にかけて大都市周辺に数多く存在し、インディーズ系スタジオで製作されたポップでキッチュな低予算映画を公開していた映画館のことをいいます。クエンティン・タランティーノロバート・ロドリゲスのふたりの監督が、この“グラインドハウス映画”へのオマージュをこめて作ったのが「デス・プルーフ in グラインドハウス」と「プラネット・テラー in グラインドハウス」の、対になった映画です。

タランティーノ作品は私は後半、腰砕けになってしまうので面白くなかったのですが、ロドリゲスの「プラネット・テラー〜」の方は文句なく、大いに楽しめました。

要は“ゾンビもの”なのですが、偏狭科学者が作った兵器を奪いとろうとした軍人に怒って、科学者がその生物兵器を射撃して壊してしまう。その時噴出したガスがテキサスの田舎町に充満し、住民をゾンビに変えてしまう。このゾンビたちと戦うのがゴーゴーダンサーのチェリーと、別れたはずの恋人レイなのです。彼らの周りに集ったのが保安官や医者、レズビアンの女たちで、とくにチェリーが戦いの途中で失くした片足の替りにマシンガンをつけて、痛快なる戦闘に打って出るところが見ものです。

ブルース・ウィリスもゾンビになります。マイケル・ビーンが久々に顔を見せ、私の好きなフレディ・ロドリゲスも活躍して大満足の映画でした。

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■「デス・プルーフ in グラインドハウス」劇場・作品情報はコチラ
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ミルコのひかり

おすぎ

ミルコのひかり
世の中には“天才”という人がいるんだなぁとつくづく思わせてくれることがあります。「ミルコのひかり」は、そんな天才の子供時代のストーリー。

イタリアの映画界でサウンド・デザインを担当するミルコ・メンカッチは、この分野では第一人者であります。ミルコは8歳(映画では10歳になっています)の時、事故で視力を失います。1970年代当時、イタリアでは視力に障害を持つ者は普通の学校ではなく盲学校に入らなければならないと法律できめられていました。ミルコもトスカーナの自宅からジェノバの寄宿制の学校に親から離れて学ぶことに…。

作文の時間、ミルコは点字ではなく、寄宿舎で見つけたオープンリールのテープレコーダーに雨の音や鳥の声などを録音し、それを編集して提出しますが、校長に拒絶されてしまいます。しかし担任のジュリオ神父はミルコの音に対する才能を見い出し、校長に内緒でデープレコーダーを与え、ミルコの友達たちと協力してストーリーを作り、それをドラマとして仕上げていきます。

ひとりの理解ある教師に出会ったからこそ、“天才”がこの世に出ることが出来るまでを、“音”と“映像”で見せてくれます。映画にとって、いかに“音”というものが大事なことかを改めて知らせてくれ、子供たちの美事な演技を目にして、いい映画に出会ったことを感謝してしまいました。

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■「ミルコのひかり」劇場・作品情報はコチラ
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恋とスフレと娘とわたし

おすぎ

恋とスフレと娘とわたし
映画を見ていて、オープニングから、まったく“ノレ”無い映画があります。
というより、“なんで、こんな映画見なきゃあ、いけないのよォ”と胸の中で毒ヅイてしまっていると言った方がいいでしょう。
まして、私の大キライな“友達のような母と娘”が主人公なんて最悪なパターンなのだもの、吐き気をもようす状態でスクリーンを見ていました。

ところが、ある瞬間から俄然、面白くなってきたのですからビックリ。それが「恋とスフレと娘とわたし」です。

3人娘の末の娘が縁遠いため、母親が出張ってきて“ウェブサイト”に花婿募集の広告を出し、応募してきた男たちを片っぱしから面接して、エリート建築家を見つけ出します。
一方、娘の前に別のミュージシャンの男性が現われ、娘は二股を…。
母親はミュージシャンが気に入らない、なんとか建築家に…とここまではイライラしっぱなしなのであります。
ところが母親の前にミュージシャンの父親が登場してきて、ふたりは恋におち、身体の関係が出来ます。
ここから母親のイヤ味が無くなって、“大人の映画”に変わってきます。母親はダイアン・キートンが演じ、長い間男との交渉がなかった時の渇いた状態から、久し振りに潤って柔軟になっていく様をシャレっ気を混えて見せてくれるところが見どころで、見終わって“悪くないなぁ”と感じさせたのはさすが…。

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■「恋とスフレと娘とわたし」劇場・作品情報はコチラ
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ブログスタッフからのお知らせ

おすぎ

いつもTOL Blogをご利用いただきまことにありがとうございます。
このたび、TOL Blogリニューアルに伴い、アドレスが変更になりました。
今後はhttp://osugi.tol-blog.com/になりますので、ブックマークの変更をお願いいたします。
なお、こちらの過去ログは9月上旬にすべて新ブログに移行されます。
今後もどうぞよろしくお願いいたします。


「ショートバス」

おすぎ

ショートバス
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」のジョン・キャメロン・ミッチェルのハード・コアであります。
勿論、画面はボケボケの処理がされています。
そこがイヤだ、という人はいるだろうを承知で、私はこの映画、というより監督の持つ“感性の良さ”が大好きです。

映画に登場してくる人物は、ホモだったり、SM女王だったり、カップルカウンセラーなのに1回も“絶頂感”に達したことのない女性だったり、“セックス”について、毎日多少でもかかわりを持っている男女が“ショートバス”というサロンで“性と愛”について見聞きし、ある発見をするまでの映画です。

ただ、ドキッとするシーンを目にすることがあるはずです。
青年がヨガをやりながら、自分のモノを自分の口で愛撫してマスターベーションをしたり、カップルカウンセラーの女性が夫とベッドで、とても過激な行為をしているところだったり、フーン、こんなベッド・テクニックがあるんだぁと恐れ入って見て欲しい。

そしてラストの“ショートバス”の主人ジャスティン・ボンド(本人)が歌う“イン・ジ・エンド”を聞きながらの馬鹿騒ぎの中で、それでも人生を楽しむ自分でいたいと思えるのです。

“セックス”がそんなに重要な要素ではない“人生”を…。


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▼ジョン・キャメロン・ミッチェルのインタビューはコチラ
▼スックイン・リーのインタビューはコチラ
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「ラッシュアワー3」

おすぎ

ラッシュアワー3
ジャッキー・チェンも50を過ぎてアクションのキレが鈍くなってきたなぁと感じていたので6年振りの「ラッシュアワー3」を期待しないで見にいきました。

今度の敵は施設で兄弟同様に育ってきた日本人のケンジ。
この役を真田広之クンが演じていました。
真田クンも“JAC”の出身ですからアクションはお手のもの。
ロスアンゼルスで開催された犯罪のシンポジウムに出席する中国大使の護衛としてついていたり、捜査官の前で大使が銃で撃たれ、犯人を追いつめると、それがケンジだったというオープニング。
勿論、騒々しい相棒のカーター(クリス・タッカー)も健在。

舞台はパリに移り、真田クンとエッフェル塔での一騎打ちが展開されます。
このアクションは興奮します。
本物のエッフェル塔の1、2階と展望台の撮影が許可されての上なので臨場感もさることなのですが、アクションの華麗なこと、高所恐怖症の人が見たら失神してしまうこと受け合いのシーンの連続なのです。
それに、お互いの心の中にある“想い”も絡んできますからアクションの中に心理戦が加わってクライマックスをしては最高のものです。

他に工藤夕貴ロマン・ポランスキの顔も見えてバラエティーも満喫!!

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■「ラッシュアワー3」の劇場情報・作品情報はコチラ

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「シッコ」

おすぎ

シッコ
あのマイケル・ムーアが3作ぶりに新作を発表し、今年のカンヌで大絶賛された「シッコ」がいよいよ公開されます。
「Sicko」とは病気“シック”の変形で、権力者たちに“病気じゃなぁい”というような時に使うらしい(友人のジョン君が、そのように教えてくれました)。

ボウリング・フォー・コロンバイン」で“銃社会アメリカ”を告発し、「華氏911」でアメリカの“戦争”の実体を暴き、さて今度は…。
“米国の医療保険制度”を直撃します。今、アメリカには約5千万人の非保険者がいて、仕事場で怪我をして病気にかかっても莫大な治療費を取られます。そういう例をひとつひとつ挙げながら、ムーア一流の映像をかぶせ、時には笑いを、時には怖しさに身震いさせながら、“保険会社”はこんなに儲けている実態を見せてくれます。
保険会社が、勧誘する時は美味しいことを100も並べ、いざ支払う段階になると、あらゆる調査をし、重箱の隅をつっつくような些細なことを理由に支払いを拒む実態を見せてくれます。

白眉は“9・11”でボランティアをし、5年たって後遺症が出た人達に手を差しのべようともしない国やニューヨークの態度を見せ、テロ実行犯がアメリカの軍事基地で、どんなに手厚い医療を受けているかを観客に知らせます。

そして、彼は行動に出ます。

これが驚愕な出来事。見終わって“お美事”と云ってしまいます。

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「ブラッド」

おすぎ

ブラッド
「ブラッド」という、タイトルを見て“吸血鬼”“ヴァンパイア”をイメージする人はホラー映画大好き人間、特にハマープロ以来のドラキュラものを喋らせたら右に出る者はいないくらいの“フリークス”でしょう。

まあ、ヴァンパイアもずいぶん変換を遂げ、今では十字架を見せられても何にも感じなくなりました。大蒜も平気、心臓に杭を打っても別になんでもないものまで登場してきましたし、“ブラキュラ”なんて呼ばれる黒人も血を吸いました。あげく、犬(「ドラキュラ・ゾルタン」)までも出現。何でもありになってきて“ヴァンパイア映画”も勢いが落ちてきたかなぁという時、ルーシー・リューがヴァンパイアになるというのでは見ないわけにはいかない。

そして見てよかった!!

なりたくてなったわけではない“死なない体”になってしまった敏腕記者のセイディーは、自分をこんな身体にしたビショップ(ジェームズ・ダーシー)への復讐を誓うのだった。

とにかく“哀しさ”がスクリーン全体に溢れているのが素晴らしい。
ルーシー得意のアクションも入れて夜の闇に戦いを挑んでいくのも最高。陽の光が怖くなく、濃いめのサングラスをかければOKというのもユニーク。
特にビショップ役のJ.ダーシーが色男というのがタマらない。

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「プロヴァンスの贈りもの」

おすぎ

「プロヴァンスの贈りもの」
早いものですねぇ。
明日はもう8月です。
真夏に“ロマンチック・ラブストーリー”なんて、どうでしょうか。
それも“リドリー・スコット”という巨匠の手によるものです。

リドリーって色々なジャンルの作品を作れる人ですね。
私の知る限りではラブストーリーらしきものは「誰かに見られてる」くらいではないかと思いますから、一種の貴重品といえる映画です。
そしてもっと意外なのは、主人公をラッセル・クロウが演じていることなのです。

そして舞台が南仏のプロヴァンス。
勿論ワインがらみの話。
それも“ブティック・ワイン(シャトー名も立派な系図もないのに、ワインの愛好家の間で莫大な値がついている希少ワインのこと)”がとりもつ大人の恋物語なのであります。

主人公のマックスは今はロンドンで“豪腕トレーダー”として名を轟かせていた。ある日、少年の頃、毎夏バケーションで行ったぶどう園を残して伯父が死んだ。
相続することになったマックスは、売ることにしてプロヴァンスに飛んだが…。
ストーリー上、当然、少年の頃をマックスは思い出します。
この少年役を「チャーリーとチョコレート工場」のフレディ・ハイモア君が演じています。
えっ、この少年がラッセルになるのォ、なんて考えないことです(私は心の隅で思ってしまいましたが…)。
どこか懐かしい味がする作品です。
音楽の使い方と風景が抜群に美しい。


「トランスフォーマー」

おすぎ

トランスフォーマー
ちょっと早目ですが、多分、この夏一番の見もの、というより“見たほうが良い映画”でしょう。
トランスフォーマー」を取りあげてしまいます。

私は知らなかった(周りの多くの人たちに驚かれたり、バカにされたりしました)のですが、これって日本のゲームがそもそもの始まりなんですってネ。
アメリカで発表され、コミックスやアニメーションになったのを、スピルバーグが実像で映画にしたら面白いのじゃないかって、マイケル・ベイと組んで製作したものです。

長い間、映画を見てきて、こんな映像を見たのは初めてであります。

この映像を見られるだけでもスゴイ!! ことだと思います。

別にこの手の映画のファンでなくても楽しめます。

それも後半は息を止めてスクリーンを見てしまうくらい。
私は頭の中に「トランスフォーマー」の“ト”の字もなかったので、オープニングからの1時間くらいは何が起こっているのかサッパリ判らず、映画に登場してくる人物たちと同じ立場で、ただアレヨ、アレヨの状態でした。
でも、話が進んでいくうち全体が見えてくると、あとは一気呵成、スクリーンを楽しむのみ。

驚異の映像とは“このことカァ”とばかり自動車がクルクルしていくうちに巨大ロボットになる様を楽しみました。

見終わって辻褄が合わないツッコミどころは多くありますが、見ている時はタダ興奮していました。

■「トランスフォーマー」作品情報、スピルバーグ独占インタビュー配信中!詳しくはコチラ


「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

おすぎ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
ハリー・ポッター」もシリーズ第5作目になりました。
ラドクリフ君も、ルパート君も、エマ嬢も第1作に較べたら、もう立派な大人と言っていいでしょう。

結果から書いてしまうと、とても良く出来ている映画です。
5作の中で一番の出来栄えです。とにかくハリーとヴォルデモートの強い絆ってことでダークサイドの面が強く前面に出てきます。
ハリーの父親の真の姿も初めて明かされます。
オープニングからエキサイティングなのが素晴らしい。

5年生になる前の夏休み。お馴染みのいじめっ子、いとこのダドリーとやり合っていると俄かに一点掻き曇り、ディメンターがふたりに襲いかかってくる。
ハリーはやむなく魔法を使ってしまう。このことで魔法省の尋問会に呼ばれることに…。
なんとしてもハリーを追放したい魔法省のファッジ大臣。
だが、ダンブルドア校長の助けで無罪放免に。

ホグワーツに戻ったハリーは孤立無援におちいった。
ヴォルデモート復活の話はハリーの作り話で皆がハリーの人格を疑っているらしかった。そんな中、魔法省はホグワーツに新任教師ドローレスを送り込んで学校に恐怖政治を敷こうとしてきた。はたしてハリーの運命は…。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」はイギリスの実力派スターで脇を固め、若い俳優たちを引き立てています。ドローレスを演じるイメルダ・スタウントンもピンクの衣装で大活躍し、演出もスピード感があって大満足の出来であります。


「レッスン!」

おすぎ

レッスン!
出来の悪い生徒、と格印を押され、地下の教室に隔離されてまともな授業をうけさせてもらえない、そんなクラスを熱血教師が担当し、全ての生徒を立ち直らしてしまう、なんて映画はよくありますが、「レッスン!」はちょっぴり違っています。
熱血教師が一流の社交ダンスの先生なのであります。

舞台はニューヨークのスラム街。
社交ダンス教室を経営しているピエール・デュレイン(アントニオ・バンデラス)はある日、道に止めている自動車を叩き壊している高校生を目撃する。
翌日、ピエールは問題児の多いことで有名な高校を訪ね、校長に「生徒たちに社交ダンスを教えたい」と申し出ます。
最初は拒んでいた校長も、長続きはしないだろうと思いながらも1番出来の悪いクラスの特別講師として迎え入れることに…。

これはニューヨークで実際にあった話の映画化です。
ピエール・デュレインは非凡なダンサーにして、素晴らしい教師とニューヨーク・タイムズに紹介された人物。
出来は悪くても“HIP HOP”で音楽とダンスに慣れ親しんだ若者たちは、ある事が切っ掛けで社交ダンスを積極的に習い始めます。
そして“社交ダンス大会”へ出場ということに…。
はたして生徒たちは…。

バンデラスのダンスの素晴らしさは勿論のこと、生徒たちの踊りもなかなかのもの。

昔のダンス・ミュージックとHIP HOPミュージックとの融合など面白いシーン満載の映画です。

■「レッスン!」の作品情報・劇場情報はコチラ


「ダイ・ハード4.0」

おすぎ

ダイ・ハード4.0
「ロッキー・ザ・ファイナル」に続いて初老の男優が大アクションに挑むシリーズ最新作「ダイ・ハード4.0」。
ブルース・ウィリス扮する、おなじみジョン・マクレーンの今度の敵は“サイバー・テロ”であります。
アコースティックな初老の男がコンピューターを駆使して仕掛けてくる頭脳明晰な連中を相手にするなら、こちらにも、それなりの相手が必要ってことで、一時はテロの仲間だったハッカーの若者マット(ジャスティン・ロング)が登場。
このマットをFBIの本部に連行するよう命令されて出向いたマットのアパートで、テロ組織による銃弾襲撃にあうマクレーン。
もう、映画オープニングから何分もたたないうちに過激なアクションが勃発してしまうから観る方は目をシロクロ。
私みたいにケータイのメールも出来ない人間には何が始まったか判らないうちに話がドンドン進んでいきます。
ニュージャージーからニューヨーク、ワシントンに話は飛んで、最後はアメリカ中部の町に…。
テロ組織はコンピューターを使って、あの手、この手で各都市の機能を破壊していきます。

なのに映画はマクレーンとマットだけを追い、被害を受けただろうアメリカ市民を一見だにしない。

それってありぃ〜?と叫んでしまう私。

スクリーンはどんどん過激なアクションが進んでいって、自動車を使ってヘリコプターを落とすし、ジェット戦闘機を相手にひとりでマクレーンが戦います。

喘息ぽかったのに咳をするのも忘れてしまいました。

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「ラッキー・ユー」

おすぎ

ラッキー・ユー
すでに公開中ですが、今年の前半の秀作の1本を是非、見て欲しいので、遅ればせながらおすすめします。

L.Aコンフィデンシャル」「イン・ハー・シューズ」と名作をたて続けに発表したカーティス・ハンソンの「ラッキー・ユー」。

友人が宝クジなどに当たった時、多少のうらやましさを込めて「よかったネ!!」と声を掛ける時に使う言葉がタイトルです。
2003年のラスベガスが舞台。プロのポーカー・プレイヤーのハック(エリック・バナ)はポーカー世界大会に出場し、チャンピオンになるのが夢。
だが、彼の前に大きな壁が…。
幼い時、自分と母親を捨てた父親のLC・チーバー(ロバート・デュバル)も出場することに…。
LCはポーカーの世界では伝説的なプレーヤー、なにしろチャンピオンに2回もなっている人物。その上、女性に対して慎重だったハックが、恋心を抱いてしまった。相手はラスベガスのクラブで歌うシンガーのビリー(ドリュー・バリモア)。
彼女のデビュー・ステージを見たあと、ふたりはベッドを共にするが、ハックの心無い行動にビリーは激怒、実家に帰ってしまう。
大事な大会の前のアクシデント。

果たしてチャンピオンになれるのか…。
ふたりの恋の行方は…。

前半、粋な恋の話を描いて、後半、白熱のポーカー・ゲームでのサスペンス。

ポーカーを知らない人まで楽しめる、よ〜く出来た映画です。

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「ゾディアック」

おすぎ

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今のところ、今年、私が見た映画のNo.1であります。

デビッド・フィンチャー監督作品「ゾディアック」のことです。

1969年、カリフォルニア州バレーホで起こった、ドライブ中の若いカップルが拳銃で襲われ、女性が死ぬ事件がオープニングです。
事件が起こってから1ヵ月後にサンフランシスコ・クロニクルという新聞社に一通の手紙が届き、自分が犯人で“ゾディアック”と自ら名乗り、その上“暗号”まで添付してきた連続殺人犯に、30年の長きに渡って人生を狂わされた4人の男たちを描いた異色作であり、そのサスペンスは「セブン」を作った監督の真骨頂を見る思いであります。

主人公の風刺画を描く見習いのイラストレーターを演じるジェイク・ギレンホールが好演しています。
前半、実際に起こった連続殺人を美事に再現しています。
後半は、イラストレーターが独自に犯人の調査に乗り出します。
調査権がまったくない素人がどこまで犯人を特定することが出来るのか。まず、筆跡鑑定というものに挑戦しますが、これが一筋縄ではいかないのです。
こんなところにもサスペンスが溢れます。犯人らしき男の素行も恐怖でいっぱい。

2時間32分がアッという間に思える面白さであります。

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「監督・ばんざい!」 「大日本人」

おすぎ

監督・ばんざい!
大日本人
先週の水、木曜日の夜は“悲惨”の一言だった。

試写を見て何か書いたり、言ったりすると相性の悪い監督から罵倒される可能性(そんなこと少しも怖くないが、多少ウットウしいので…)があるし、試写をほとんどまわさなかった監督デビュー作の映画も、お金を払って見れば何を言っても書いても良し、と勝手に判断して映画館へ。

北野武監督「監督・ばんざい!」は見終わって、完全に食欲を無くしてしまい、知り合いのイタメシ屋で軽くパスタを作ってもらったのでした。
映画を作る情熱も、何を作っていいかも無いなら、監督、少し時間を置いてジックリ挑戦したらいかがなものですか。
私には監督が“悲鳴”をあげているように感じられました。黒澤監督の「」という映画に触発されたのか、クロサワもあんなものを作ったんだから自分も作っていいじゃ〜んと思っているなら間違いです、と言いたい!!

一方の松本人志監督の「大日本人」、映画さえ作らなければ“天才”と思いこませていられたのに…。
映画以前の姿勢の問題でしょうね。特にラストのシークエンスを見て何が起こったのか理解不能に陥りました。この方は多分“病気”か“神がかり”なのだろうと、そうなら納得もいくのですが…絶句でした。

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「ザ・シューター/極大射程」

おすぎ

「ザ・シューター/極大射程」
2000年の“このミステリーがすごい!”の海外作品部門第1位になったスティーヴン・ハンターの“ボブ・リー・スワガー”の「極大射程」が映画化されました。
「ザ・シューター/極大射程」が公開中であります。

この映画の最大の魅力はスワガー役のマーク・ウォールバーグです。ウォールバーグは「ブギー・ナイツ」で世界の注目を集めてから、ジョージ・クルーニーと「パーフェクト・ストーム」で共演し、スターの仲間入りをしたが、どんな役でもこなすみたいな器用さが災いして、今いちパッとしませんでした。
「ディパーテッド」の演技でオスカーにノミネートされてから息を吹き返した感があります。

「シューター」では海兵隊の特殊部隊隊長で狙撃の名手スワガーに。
軍にハメられ一命をとり止めた彼のもとに、軍から大統領をテロから守る役目の依頼が。
もう1度、狙撃の腕を生かしたいという想いと軍人として命令にイヤといえない体質のために引き受けてしまうが、今回もハメられ命からがら傷ついた身体を引きづりながら逃走。
そして想像を絶する復讐が始まるのだった。

スピーディな展開と隙の無い脚本と演出。狙撃というものの難しさを目の当りに見せてくれる面白さ。
是非、堪能してください。


「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」

おすぎ

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド
「パイレーツ」シリーズがこんなに大ヒットするなんて思わなかったし、第2作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」が日本で100億を越えるなんて何か間違っていると私は思っています。

第3作目の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の試写をほとんどやらないと聞いていて、それなら一層、劇場で見ようと思っていたら、オーランド・ブルームのインタビューが急遽入って、公開前に見ることに…。

ハッキリ言って2時間49分はナガイ。
前半の1時間はいらないと思う、ということは売りのチョウ・ユンファは何だったのかしらになってしまうのだけれど。
しかし、後半の東インド会社と幽霊船フライング・ダッチマン号の合併軍(デイヴィ・ジョーンズは自分の心臓の入った箱を東インド会社に奪われてしまったためイヤイヤの合併)と、キャプテン・ジャック・スパロウとウィル、エリザベス、キャプテン・バルボッサらと世界の海賊のボス6人の連合軍との戦いは見ものであります。

今回はジョニー・デップの演技も冴え、前作までの嫌味だったところがほどんど消えています。
そして最大の収穫はオーランドの活躍と美しい存在でしょう。

一見の価値大いにあり!!

■「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」の劇場・作品情報はコチラ


「GOAL!2」

おすぎ

GOAL!2
イングランド・プレミア・リーグ、ニューカッスル・ユナイデッドで花形選手となったサンティ(クノ・ベッカー)にスペインのレアル・マドリッドへの移籍話が舞い込むところから始まるのが「GOAL!2」であります。
レアルとの接触場所が“TOKYO”というのもオープニングから興味をひきます。

結婚間近だったロズ(アンナ・フリエル)を説得してスペインに入るサンティ。マドリードにいたのは自分たち家族を捨てた母親ロサ(エリザベス・ペーニャ)だった。
父親の違う弟エンリケ(ホルへ・ガルシア・フラド)もサンティの前に現われる。
ロズとの別生活でトラブルが発生し、マドリードのテレビ局の美人キャスターとのスキャンダルも発覚します。自分を捨てた母と会うべきなのか悩むサンティ。チームの中でも親友のガバン・ハリスとポジジョンでライバルに…。その上、足の骨折というアクシデントまで発生してしまう。

はたしてサンティはスペインで華々しい活躍が出来るのか…。

今回もベッカム、ジダン、ラウール、ロナウド、ロベルト・カルロスらが実際に本人役で登場します。勿論ゲームのシーンも満載!! 実際の試合の映像の中にドラマの主人公たちがCGで絡みます。
この映像は見どころであります。

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